水族館の夜

書きたいことを書いていきますよ。

love letter from silenthill 01

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大きな思い出を書こう


僕が初めて付き合った相手は13歳で僕は15歳だった。

付き合う意味なんて分からなかったけれど

とにかく付き合っていたのだ。


初めて会ったのは静岡の浜松

次に会ったのはカナダのロンドンだった。


知り合ったきっかけはインターネットでいつもメールでのやり取りだった。


カナダから静岡に来ていると聞いて静岡へ向かった僕。

カナダよりかは近いし何より逢いたかった。


お金を貯めて新幹線の予約をする。

女性と二人きりで遊ぶのは二回目なのだ。

相手の年齢など関係なく緊張する。


浜松で待ち合わせてモスバーガーに入る。

初めてのデートの相手は13歳歳上だったけれど今回は自分がリードする番なのにファストフードだった。

浜松にあるお城へも行った。

緊張を抑えるために苔や松を見ていた気がする。


その日僕は浜松市内のビジネスホテルに泊まった。


次の日は掛川だったか菊川で待ち合わせてデートをした。

大人しく浜松にすれば良かったのかもしれないけれど、知らない場所に行ってみたかった僕のワガママ。


雨上がり

霧の中のそこはまさにsilenthillのようだった。

手を繋ぐことも言い出せないまま霧の中の茶畑を歩く。

「またいつかどこかで会おうね」

そう約束をして僕は新幹線で帰った。


彼女は静岡からカナダに帰った。


連絡方法といえばEメールくらい。

たまに国際電話もした。

faxでラブレターも送った。

誰にも見られないように送受信の待ち合わせをしながら。


そんなやりとりをして数ヶ月、

僕は一人でカナダに行ってみようと思った。

16歳

高校一年生の事である。