水族館の夜

書きたいことを書いていきますよ。

タバコにまつわるエトセトラ

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今回でいただいたネタのきっかけおしまい。

ありがとね!


タバコです。

父は僕が生まれる前くらいに喫煙を止めて説得力のない嫌煙家になった。

祖父のコウイチさんは胃の手術をするまでは喫煙をしていた。

コウイチさんが死んで燃やされている時、僕はコウイチさんが吸っていたハイライトを買って見て駐車場で吸ってみた。

highなの?lightなの?


僕自身はと言うと喘息持ちなので喫煙なんて自殺行為だと考えていたもんだから、友達が吸っていても僕が吸うことはなかった。


バーテンダーを始めてすぐくらいの頃、

葉巻をよく吸うお客さんがお店に来た。

その人が言うには葉巻は匂いがきついから家ではあまり吸えないらしい。

バーでも他のお客さんがあまりいない早い時間に来て吸っていた。

申し訳ないくらい本当に臭かったけどその人とお店に2人というのも悪くなかった。

あまり話さなくてもイイし、たまに話す内容もそれなりに楽しかったからだ。

「順も吸ってみるか?」

そう言って葉巻をもらった。


さて、ここからが問題です。

タバコを吸ったことのない僕はどうしたらイイかよくわからなかった。

とりあえず家にあるマッチで火をつけてみる。

葉巻を横にして下から火をつけるも中々つかない。

吸いながら火をつけるということに気がついたのはそれから1ヶ月後くらいだった。

それでもなんとか火がついた葉巻を吸ってみる。

まだ煙を肺に入れるという事も知らない僕には最初が葉巻で良かったのかもしれない。

煙を吸ってみて第一印象は「美味しい」だった。

食べ物でも飲み物でもないその気体は美味しかった。

しばらくボーッと吸っていてある事に気がついた。

灰皿って…。

そう、灰皿を準備していなかった。

慌てて飲み終えたジンジャーエールの空き缶をハサミで切り、灰皿をつくる。

ナイス判断。


葉巻デビューはこんな感じでタバコの方はと言うと田無にある店舗のバーで同級生にもらったセブンスターだった。

初めて肺に煙を入れてかなりクラクラした。


それからというもの、お酒を飲むようになった時のように世界中の色々なタバコを吸ってみた。

パッケージや味も様々で楽しかった。


ある日飲みに来てくれていた友達にオススメのタバコを聞くと

ノワール」と教えてくれた。

教えてくれたんだけど、この後すこぶる飲んでしまい当たり前のように記憶は飛んで行った。

営業後、ぼんやりと残るアルコールの様に「ノワール」という言葉の記憶だけは残っていた。

音楽が好きな子なので音楽のことだと思いiTunesで曲を探す。

noir…いっぱいあるな。

色々聴いてみて気に入ったのを買って見る。

次にその子にお店で会った時に

ノワール聴いてみたよ!イイね!」と言うと笑われた。


今はJPSを主に

たまに色々買ったり思い出したかの様にハイライトを買う。


タバコについて一番驚いたのは

母が昔吸っていたという事

女神様かよ、というくらい怒ったとこも見た事のない優しさの塊の様な人なのでタバコを吸うイメージがなかった。

今でも信じられないくらいだ。

「父さんには内緒だけどね」

その言葉とセットでカミングアウトされた。


これは大した問題ではない事だけど

両親は今更こんな歳になって別居する。

「父さんにはまだ内緒だけどね」

この言葉とセットでカミングアウトされたのは割と最近の事。