水族館の夜

書きたいことを書いていきますよ。

鳥籠の宇宙

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写真は昨年の秋頃近所で撮影


今は2:54am


夜にどこかへ出かけたい衝動が高まる。

僕はやはり夜間に活動するタイプなんだと思う。

23時までの僕は死んでいる。

家事や仕事はきっと夢の続きで1日のそれが全て終わる時、初めて目がさめる。


家事を終えて夢から覚めて微睡んでいる時間。

携帯でSNSの徘徊やゲームをやりながら家内が眠りにつくのを待つ。

この時間がたまらなく苦手だ。

1日で1番気を使う時間だしとても長い。


ようやく1人になるとTVをつけてhuluを起動させて観たい映画を探す。

大概が何度も観たことのある映画になってしまう。

新しい映画を観られるほど最近は集中力が無いのだ。


再生

乾杯


ながら作業


映画には申し訳ないと思いつつも観ながら何かをしてしまう。


1日の中で最後に気を使う時。


寝袋に入る。


CIBOも「やれやれ、ようやくか」という顔をして入ってくる。

こんな子には気を使わない。


体力がHPだとすると気を使うのはMPだと思う。

料理などクリエイティブな作業はTP。


枯渇するのだ。


だから眠る。


3時間後には起きてHP.MP.TPの使うペース配分を考える。


3:07am


いつもよりこれじゃあ睡眠時間が短くなる。


寝溜めの信者なのでなるべく土日には昼寝という信仰を高める祈りを捧げる。

今日はあまり昼寝に時間を使えなかったので嫌な予感がする。


ワインとズブロッカを少し、ウィスキーをほどよく飲んだ。

少し頭が痛い。

これもまた嫌な予感がする。


3:11am


やらなくてはいけないことを思い出して金曜日の夜に戻りたくなる。


3:12am


3:13am






タバコにまつわるエトセトラ

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今回でいただいたネタのきっかけおしまい。

ありがとね!


タバコです。

父は僕が生まれる前くらいに喫煙を止めて説得力のない嫌煙家になった。

祖父のコウイチさんは胃の手術をするまでは喫煙をしていた。

コウイチさんが死んで燃やされている時、僕はコウイチさんが吸っていたハイライトを買って見て駐車場で吸ってみた。

highなの?lightなの?


僕自身はと言うと喘息持ちなので喫煙なんて自殺行為だと考えていたもんだから、友達が吸っていても僕が吸うことはなかった。


バーテンダーを始めてすぐくらいの頃、

葉巻をよく吸うお客さんがお店に来た。

その人が言うには葉巻は匂いがきついから家ではあまり吸えないらしい。

バーでも他のお客さんがあまりいない早い時間に来て吸っていた。

申し訳ないくらい本当に臭かったけどその人とお店に2人というのも悪くなかった。

あまり話さなくてもイイし、たまに話す内容もそれなりに楽しかったからだ。

「順も吸ってみるか?」

そう言って葉巻をもらった。


さて、ここからが問題です。

タバコを吸ったことのない僕はどうしたらイイかよくわからなかった。

とりあえず家にあるマッチで火をつけてみる。

葉巻を横にして下から火をつけるも中々つかない。

吸いながら火をつけるということに気がついたのはそれから1ヶ月後くらいだった。

それでもなんとか火がついた葉巻を吸ってみる。

まだ煙を肺に入れるという事も知らない僕には最初が葉巻で良かったのかもしれない。

煙を吸ってみて第一印象は「美味しい」だった。

食べ物でも飲み物でもないその気体は美味しかった。

しばらくボーッと吸っていてある事に気がついた。

灰皿って…。

そう、灰皿を準備していなかった。

慌てて飲み終えたジンジャーエールの空き缶をハサミで切り、灰皿をつくる。

ナイス判断。


葉巻デビューはこんな感じでタバコの方はと言うと田無にある店舗のバーで同級生にもらったセブンスターだった。

初めて肺に煙を入れてかなりクラクラした。


それからというもの、お酒を飲むようになった時のように世界中の色々なタバコを吸ってみた。

パッケージや味も様々で楽しかった。


ある日飲みに来てくれていた友達にオススメのタバコを聞くと

ノワール」と教えてくれた。

教えてくれたんだけど、この後すこぶる飲んでしまい当たり前のように記憶は飛んで行った。

営業後、ぼんやりと残るアルコールの様に「ノワール」という言葉の記憶だけは残っていた。

音楽が好きな子なので音楽のことだと思いiTunesで曲を探す。

noir…いっぱいあるな。

色々聴いてみて気に入ったのを買って見る。

次にその子にお店で会った時に

ノワール聴いてみたよ!イイね!」と言うと笑われた。


今はJPSを主に

たまに色々買ったり思い出したかの様にハイライトを買う。


タバコについて一番驚いたのは

母が昔吸っていたという事

女神様かよ、というくらい怒ったとこも見た事のない優しさの塊の様な人なのでタバコを吸うイメージがなかった。

今でも信じられないくらいだ。

「父さんには内緒だけどね」

その言葉とセットでカミングアウトされた。


これは大した問題ではない事だけど

両親は今更こんな歳になって別居する。

「父さんにはまだ内緒だけどね」

この言葉とセットでカミングアウトされたのは割と最近の事。









流しの下をみろ

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包丁についてとのことなので

ネタのきっかけありがとうね。


料理をするのに包丁って使うよね。

包丁は切ることが出来るのが当たり前。

そのための道具なんだし。

半永久的に切ることが出来ると思っていた僕だけど包丁もくたびれることがある。

そう知ったのは小学生の頃。

共働きの両親だったので小さい頃から母の料理を手伝っていた。

何がきっかけだったのかは思い出せないけど、とにかく料理のきっかけは母だ。


料理をし始めてすぐくらい小学校低学年の時、児童館の調理室でも料理をしたりしていた。

この頃から今でも後片付けが苦手で、ちゃんと後片付けをしなかった為、7歳にして調理室を出禁になった。


学童クラブから家に帰っても母が帰るまでは家に一人だった。

そんなある日のこと。

僕はものすごくお腹がへっていたので何かを作ろうと考えた。

一人で包丁を使ってはいけないと言われていたのでお米を炊いて食べようと思い立った。

炊飯器、それは7歳の僕にはゲームボーイを起動させる事よりも遥かに難しくて大変なことだった。

お米と水に熱を加えるとご飯が炊けるということだけは知っていた。

そして僕がとった行動はというと口に生の米を頬張り炊けるのを待った。

これで炊きたてのご飯がゼロ距離で食べられると思ったのだから恐ろしい。

もっと恐ろしいことに口いっぱいの生の米は待てど暮らせどご飯にならないということ。

口の中の耐久度のほうがゼロになり吐き出した。

僕は泣いた。


また別の日

口の中ではご飯が炊けないと悟った僕はお味噌汁を作る事を思いついた。

それには包丁よりもハイレベルなコンロを使うというハードルがあったのだけれど、言いつけを守っていては空腹で死んでしまうと思い、鍋に水をはり火にかけた。

沸騰して水はお湯となりあとは味噌を入れるだけで生き延びることが出来ると思った。

味噌を入れて興奮気味の僕は出来たものを飲む。

確かに味噌味の汁だけど何が違う。

7歳の僕、出しの存在に気がつく。

僕はわらった。


それから十数年後。


ハワイアンカフェの厨房で働き始めた僕はご飯を炊くことも、出汁の味がするお味噌汁を作ることも出来るようになっていた。

始めてすぐくらいだったと思う。

シェフが営業後に包丁を砥石で研いでいた。

母も包丁を研いでいたけれど砥石では無くもっとふんわりした感じの研ぎ器だった。

目の前で包丁を研ぐシェフの姿に釘付けになった。

「順もやってみるか?」

そう言われた僕は料理の新しい世界に飛び込めると思った。

お店にある包丁を練習台に研ぎ方を教わる。

ぎごちなく研いでいくと包丁の切れ味がシャープになると共に自分の料理スキルもシャープになっていくと想像した。


その日の勤務が終わると帰り道に砥石を買って家の包丁でも練習をした。

中々思うようにはいかず、包丁の鋭さとは反比例して僕の指先は砥石で削られて出血を始めた。

血の滲むような努力とはこの事なんだなと僕は思った。


今自分で主に使っているのはペティナイフ

友達に誕生日プレゼントにもらった鋼の包丁

家内の万能包丁、大きめの包丁。


包丁はざっくり言うと二種類ある。

片刃の和包丁と両刃の包丁。

自分のペティナイフは両刃だったけど、左利き用に片刃になるまで研いで育てた。

片刃にした方が後で研ぐときに楽だし、何より自分だけの特別感があるからだ。

鋼の包丁はメンテナンスが大変なので滅多に使わない。

しかも右利き用の和包丁なので左利き用にするまで時間がかかった。


僕はプロの料理人でも包丁を研ぐ職人でもないけれどこれだけは言いたい。

研いで切れ味が回復した包丁で切るトマトは病みつきになるよ?






台所から桜島、ニューヨークへ

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今回も話題提供感謝です。

リアルハウジングについて。


リアルハウジングと言うと何の事だかわからない人が多そうだから簡単に言うと

リアルのハウジングの事だよ。


近い将来、CIBOとまた2人暮らしをする予定なんだけど次に住むとき、実はちょっとやりたい事がある。

台所、というか調理を主体とした部屋作りにしたい。

好きなように好きなだけ好きなときに調理をする。

それで遊びに来た人にご飯を作ろう。


国内旅行というと選択肢は意外と少なく

北海道か関西かその他くらいなもんだ。

だからその他の中から印象的だった鹿児島を思い出してみようと思う。


苦手な飛行機に乗って鹿児島に着いたのは今から10数年前。

父と出張へ行ったときはだいたい仕事2割で残りは観光だ。

だからこの時も鹿児島へ観光をしに行った感じ。


晩御飯の時間まで自由行動だった僕は鹿児島の街を歩く。


アーケードを歩いていて気がついたことは鹿児島の女性は美人が多いということだ。

これは今でも変わらないことなんだけど札幌、神戸、鹿児島の女性は魅力的だ。


鹿児島鹿児島言っているけど僕は鹿児島の地名をよく知らない。

鹿児島、桜島、あとは分からない。


そんな訳でフェリーに乗り鹿児島以外の桜島へ渡る。

アーケードよりかは見応えがありそうだと思って来たけど何があるかはよく知らなかった。

鹿児島→桜島→大根。

そうだ、大根探そう。

僕は苦手な飛行機にまで乗って

船酔いする身体でフェリーにまで乗って

大根を探すためここにいる。


しばらく島を歩いていると丘の上に公園をみつけた。

それはただの公園ではなくチープな恐竜のオブジェがたくさんあった。

それなりの大きさだったので実物大なのかもしれない。

思いがけずジュラシックパークに迷い込んでしまいしばらくそこでのんびりする。

桜島大根の漬物を買い鹿児島に戻るともう夕方だった。


父と合流してキビナゴとさつま揚げを晩御飯に食べる。


食後に映画館でハリウッド版のゴジラを見る。

これを書いていて思い出したのだけれどこの時高校一年生で15歳だ。

それから1年半後、僕はニューヨークのイタリアンレストランに居て席の窓からゴジラが食事をした場所が見えたのを思い出した。

そこのお店で初めて生牡蠣の味を知り

ニューヨークのイタリアンのメニューでもシイタケはSHIITAKEだと知る。


snatchも終わりカティサークも今日必要な分を飲んだのでここまで。




利腕からの卒業

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卒業式の思い出とのお題をいただいたので

感謝!


中学生の頃僕は美術部だった。

正確に言うと1.2年生は剣道部で3年生だけ美術部ね。

あまり部に顔は出さなかったけど卒業式の日に後輩たちに囲まれて花束を渡された。

そんなこと予想をしていなかったし嬉しくて花束を見てみると

名前を間違えられていた。

もうちょっとちゃんと出ていれば良かったかな。



利き腕の話


左手

ペン

はさみ

缶切り

自動改札のタッチ

包丁

フライパン

物を投げる

マウス

習字の小筆

卵をとく


右手

お箸

フォーク

スプー

歯磨き

オナニー

急須

レードル

習字の大筆

ギター


ざっくり書くとこんな感じ。

自動改札、急須、缶切りは本当に左利きの天敵なんだよ。

自動販売機のお金を入れるところや、缶ジュースなんかのプルタブも右利き用に作られている。


とっさに出る手が左手だから左利きだとは思う。


左利きで良かったことは個性として覚えられることで

悪かったことは変に気を使われることだ。


日常生活で少しずつストレスがたまる左利きは短命になりやすいらしい。


なんか気になる異性だなと思うと左利きな人が多い。

左手使いは惹かれ合うというか軽めの片思い。


そう言えば左利きの定義ってなんだろう。

あまり深く考えないでもうそろそろ両利きと言ってしまってもイイのかもしれない。








香辛料と16歳の女の子

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調味料、料理についてもネタにしてくれとのことなので。

きっかけに感謝。


料理をする時って調味料は当たり前のように使うよね。

種類や量なんかは様々だけどさ。

味覚の形成は12歳くらいまでに完成すると聞いたことがある。

だから食育、特に味育というのは大事なんだと思う。

きちんと食事をしないと、食べた物が全て自分の中身体になるんだからね。

苦味が旨味と感じるのは大人になってからでもいい。

ビールとゴーヤはハタチから。


僕は砂糖をあまり使わない。

使えば味に深みが増すし照りや旨味に繋がることは分かるけどあまり重要視していない。

それは不自然に添付されたものより食材の持ち味が好きだからだ。

でも塩味ばかりは別でこればかりは外せない。

もともと塩味を持つ食材は限られているからね。


香辛料はけっこう好きな方だ。

複雑に組み合わされて出来る味や香りはまさに化学実験のよう。

絶妙なバランスで完成した料理はノーベル賞でももらえると思う。

馬鹿の一つ覚えみたいになんでもかんでもスパイスを効かせるのは良くないけどさ。


香辛料と写真の加工

撮影したそのままの写真も、スパイスを加えたような加工をした写真も同じくらい好きだ。

これはオンラインゲームで親しい人と日の出を見ながらした話。


香辛料と16歳の女の子

この場合スパイスというのは経験や化粧、服装などをさす。

16歳の女の子というのは僕が今までで一番好きだった人でかなり美化されていると思う。

何処にでもいるような中身で外見だったけど何かに惹かれていた。

まだ塩と胡椒で下味をつけただけのような人だった。

一緒に遊んだ神戸は例えるなら鍋の中。

逢う回数を重ねるごとに神戸という鍋の中に少しずつ味付けがされていった。

モザイクを歩いた思い出は出汁となり

一緒に食べたパエリアはサフランとなり

手をつないだ経験は旨味となった。

当時の僕は21歳で調理方法がまだわからなかったんだと思う。

未完成のまま終わった。


そんな思い出。




夜の水族館

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twitterでネタを募集してまず水族館が出てきたので水族館について書いてみようと思います。

きっかけありがとね。



水族館にいる好きなナマモノ


サメ

好きな生き物と聞かれたらまず出てくるのがサメ。

あの無駄のないフォルム

しなやかに泳ぐ姿

つぶらな瞳

鋭い牙

たまりませんね。


ラッコ・カワウソ

だいたい一緒なので同枠

いちいち仕草が可愛い生き物

思わず立ち止まってしまう。


クラゲ

海月、水母

漢字からして綺麗。


比べるのはナンセンスかもしれないけど僕は動物園より水族館の方が好きだ。

開放的な動物園とは違ってとても閉鎖的で静かな場所だから。

いかにも「これからじっくり水の中の生き物を観察するぞ!」という雰囲気も好き。

動物園や博物館、美術館、映画館にも言えることだけどあまりデートには向いていない場所なのかもしれない。


世界中の水族館に行ったことがある訳では無いので多くは語れないけど印象に残っている水族館。


島根で行ったところ

名前がまず思い出せない。

真っ白くてツルツルしたイルカがいた。

暗黒舞踏でも始めそうなそのルックスに驚いた。

彼らは表情が豊かでサービス精神も旺盛だった。

「頑固親父のいる飲食店」は彼らを見習った方が良いんじゃ無いかな。

さすがにチャーハンは作れないだろうけどさ。

ペンギンのコーナーもユニークだった。

展示の仕方だったり種類では無く気になったのは壁に貼ってあった賞状。

そこにはペンギンの名前の横に

「あなたはイワシを◯◯匹も食べました!」

みたいなことが誇らしげに書かれていた。

なんの意味があるのだろう。

ペンギン達は日々餌の魚をたくさん食べることに情熱を燃やしているのだろうか。

それとも観覧者の中に熱狂的なファンがいるのだろうか。

「お!今回もまた◯◯ちゃんが一番魚を食べたな!よしよし!」

ちょっとアリだな。


葛西臨海水族園

この水族館が一番多く行っているかもしれない。

やはり有名なマグロの回遊が印象的。

第一印象は「回転寿司」


サンシャイン水族館

最寄りの水族館だけど意外と行った事がない。

いつも行きたくなるような展示をしているしアリクイは脱走し過ぎだと思う。

入ってすぐにあるイワシの回遊

第一印象は「回転寿司」


しながわ水族館

大森海岸にあるほうね。

水槽のトンネルが有名だけどもう古いんだろうな。

サメの展示はここが好き。


海遊館

カワウソが可愛い。


沖縄にある美ら海水族館だっけ

あそこには一度行ってみたいよね。


あとは何かでチラッと見たんだけど水族館に宿泊出来るところがあるみたい。

真夜中の水族館ってどんな感じなのだろう。

魚は止まって眠る訳では無いのでずっと泳いでいるんだろうね。

片目ずつ閉じて眠るのって魚だっけ。

是非とも鮭とばを齧りながら彼らを観察してそのまま眠りにつきたい。